ECサイトの売り上げをアップするために活用したい4種のツール - 2024年版
ECサイトの売上拡大をする上で、最近になり活用が増えている4つのカテゴリのツールについて紹介します。
こんにちは、シェアロ運営の手島です。
円安やインフレによる物価高の影響や、マーケットプレイス、インスタグラムやTikTokを活用した集客の競争激化などが進む中、Webサイトのコンバージョン向上や、サポートコスト削減、新しい集客手段の拡充などがますます重要になってきているのではないでしょうか?
そこで本日の記事では、つい最近になって実用性が上がり利用事例が増えてきている最新のECマーケティングツールを4種類のカテゴリに分けて紹介していきます。
Eギフトツール
Eギフトとは、SNSやメールなどを中継してギフトを送信することができるサービスの総称です。相手の住所を知らなくてもメールアドレスやLINEのアカウントを知っていれば購入後に発行されるリンクを送信して、相手が住所を入力すればギフトが送られるという仕組みになっています。
LINEではすでに2019年からLINE上でギフトを送信できるLINEギフトをリリースしている他、2024年になってから、Yahooショッピングやau payストアの誰でもギフト、プラメギフトなど相次いで大手ECで活用が始まっています。
このeギフトの機能を自社のECサイトに組み込めば、ギフトで売上が立てられるだけではなく、ギフトを受け取った友人を自社商品がサイトのファンになり顧客になってくれる可能性もあります。
Eギフトはいかにあるようなツールを利用して自社ECサイトに導入できます。
AnyGift
AnyReach株式会社の提供するeギフトツール「AnyGift」は2022年4月の提供開始以来、すでに吉野家やスープストックなどの大手を含めて500社以上に導入されています。
Shopifyを利用しているECサイトであればアプリを通じて簡単に導入できるのもポイントです。
料金体系:
それぞれのプランで14日間の無料トライアル期間があります。99ドルのプランで必要な機能のほとんどが利用可能です。EXPERTプランでは、複数配送先や配送日設定などの追加機能が利用できます。
STANDARDプラン: 99ドル/月 + 3%の決済手数料
EXPERTプラン: 299ドル/月 + 3%の決済手数料
All in gift
All in giftは株式会社ハックルベリーの提供するeギフトツールです。ヤクルトやラーメンAFURIのECサイトなど1500以上の導入実績があります。
料金体系:
eギフトプランでもeギフトの提供に必要なほとんどの機能がサポートされており、eギフト+プランなら複数配送など追加の機能が利用できます。
eギフトプラン: 無料 + 3%の決済手数料
eギフト+プラン: 49ドル/月 + 3%の決済手数料(14日間の無料体験あり)
ショッパブル動画
これまでの動画では、動画を見終わった後にその後のアクションを促すことができず、興味を持ってくれたのにそのままサイトを出て行ってしまうような機会損失がありました。ショッパブル動画は、動画の中に直接、商品リンクやカートへの追加ボタンを埋め込むことができる種類の動画で、日本ではまだ導入されていませんが、TikTokが運営するTikTokショップはすでにアジアや米国で大きな成果を挙げている他、インスタグラムやYouTube、Amazonなど多くのECサイト、SNSがすでに導入を行なっている機能です。
以下のようなツールを利用することで、自社のECサイトにショッパブル動画を組み込むことができます。自社のECサイトを静的なものから動的なものにすることで、滞在時間の向上、購入率の向上など売上につながる成果が出ています
シェアロ
シェアロ(当社)の提供する動画コマースツールは、ECサイトにポップアップ動画、カルーセル、グリッドのような多彩な形式でショッパブル動画を追加することができます。
料金体系:
Free: 0円/月 - 月1000回表示まで
Pro: 3,980円/月 - 月12,000回表示まで(2週間の無料トライアル)
Team: 9,800円/月 - 月40,000回表示まで(2週間の無料トライアル)
Firework
Firework社はアメリカシリコンバレーに拠点を置く企業で、日本でも支社を置いて本格的な展開を行なっているショッパブル動画ツールです。大手企業を中心に導入されており、花王、GAP、コーセーなどが活用しています。
料金体系:
Fireworkでは、いくつかのパッケージがありここではShopifyストア向けのパッケージの料金体系を紹介します。
フリープラン: 0円/月 - 月1,000回再生まで
スタータープラン: 99ドル/月 - 月10,000回再生まで
グロースプラン: 399ドル/月 - 月50,000回再生まで
動画のAI翻訳ツール
まだ進化過程にある技術ではありますが、AIを活用することで動画を複数言語に翻訳したり、日本語で話している内容をあたかもその人自身が話しているように他言語に変換する(音声翻訳)というようなことが実用段階となってきました。現在の円安の状況であれば、越境コマースにより力を入れていく判断をしている企業様も多いかと思いますが、その際にこれらのツールは強力な助けとなるはずです。
AI技術は海外の英語ベースのサービスが主要になってしまいますが、以下に動画のAI翻訳を実現できるツールを紹介します。
HeyGen
HeyGenはAIアバターを利用した動画生成を主な事業として行なっていますが、動画トランスレーション(Video Translation)というツールも同時に提供しています。
例えば、以下は日本語で話した動画を英語に変換している例です。
AI変換ビデオビフォーアフター🇯🇵→🇬🇧
— Aimi Sekiguchi🌐ايمي (@sekiguchiaimi) September 24, 2023
AI generated video before and after.#HeyGen #aigeneratedhttps://t.co/5sz00QANQB pic.twitter.com/UoNn7Ml2I3
料金体系:
24ドルのプランだと月に15分間分の動画を翻訳できます。
Creatorプラン: 24ドル/月から
Teamプラン: 120ドル/月から
AIチャットボット
ChatGPT4oやGemini1.5proやFlashといったツールがちょうどこの記事を書いている時点で話題になっています。AIチャットボット自体はChatGPT4が出た頃からすでに出始めてましたがこれまではまだAIに渡せる前提情報の量が少なく、結果としてユーザーに返す情報の質があまり高くなかったりして人間が対応しないといけないというようなこともよく起こってました。また価格がまだまだ高くて、Eコマースのような多数のチケットを扱わないといけない場合にコストが合わないということも起こっていたかと思います。これが2024年を機に色々変わってきそうです。渡せる前提条件の量が増える、コストが下がる、スピードが上がる、この3つの変化が同時に起こっているためです。またChatGPT4oでは音声を利用してAIと自然な対話ができるということも可能になってきているので、AIチャットボットとボイスチャットしながらサポートができるツールもすぐに登場してくるでしょう。
AIチャットボットを扱う企業は大量にあるのでここでは、日本の企業、海外でECに強い企業を挙げます。
チャネルトーク
チャネルトークは韓国発のスタートアップで日本でも非常に人気の高いチャットサポートツールです。世界で現在16万社以上の企業で利用されています。Shopifyでも実績があるサービスです。
WebサイトでもAIを活用したサポートが強調されており、ALFというAIエージェント(2024年5月現在ベータ版)がオペレーターに代わって顧客からのお問い合わせに自動対応する機能も備えています。
料金体系:
アーリーステージプラン: 2700円/月- 1000名までの連絡先(最大3000名)
グロースプラン: 7200円/月- 3000名の連絡先
TIDIO
TIDIOは、30万以上のビジネスによって利用されているチャットサポートツールで、こちらもECだけというわけではありませんがShopifyアプリストア上で多くのレビューを受けておりECに強いチャットボットツールです。
料金体系:
AIチャットボットツールでは従量課金が一般的なためTidioの場合も会話数が増えるに従って料金が上がる体系となっています。
Lyro AIプラン: 39ドル/月- 200件までの会話(7日間のフリートライアルあり)
まとめ
今回の記事では、eギフト、ショッパブル動画、AI動画翻訳、AIチャットボットといった、利用が拡大してきているツールについて紹介しました。売上の拡大につながるツールを探しているという方の参考になれば幸いです。